バイオ燃料が注目されるわけ

環境対策

バイオ燃料が注目される理由1バイオガソリンをはじめとするバイオ燃料が、世界各国で注目されている理由のひとつが、地球環境の悪化を防ぐため、早急に対策を進める必要があるからです。


とくに、化石燃料を利用して、全世界を走る数多くの自動車は、地球温暖化の原因でもあるCO2(二酸化炭素)を多く排出します。自動車の台数や、消費する燃料の制限は、国家経済に大きな影響を与えてしまうため、規制を行いづらいのです。しかし、化石燃料ではなくバイオ燃料を利用すれば、新たなCO2の排出を抑えることができます。


バイオ燃料は古くからある燃料であり、化石燃料が盛んに利用される前は、実際に利用されていました。コスト的に化石燃料の方が有利なため、利用される機会は減ってしまいましたが、地球温暖化の対策として注目を集めることになりました。日本では、現在、研究段階ですが、欧州や米国では最も注目を集めている燃料です。


▼化石燃料・・・石炭や石油、天然ガスなど、プランクトンや樹木などが長い年月をかけ変成してできた有機物燃料のこと。



資源枯渇

バイオ燃料が注目される理由2バイオ燃料が注目されるのは、CO2(二酸化炭素)によって起こる地球温暖化を、防止するためだけではありません。


地球環境の悪化が問題になる以前から、化石燃料の枯渇が深刻な問題になっていました。もちろん、すぐに石油が無くなるわけでなく、30年や50年などの長い期間利用したあとで枯渇するため、長期的な目標として代用となる燃料が研究されていました。

バイオ燃料が注目されている理由のひとつは、石油の代わりとなる燃料だからです。

農作物や木材を利用して製造できるバイオ燃料は、人間の力で生み出すことのできる燃料です。100年経っても200年経っても、人々が地球環境を守っているなら、枯渇することはありません。バイオ燃料は、永遠に使い続けることができる燃料だから注目されているのです。


▼化石燃料・・・石炭や石油、天然ガスなど、プランクトンや樹木などが長い年月をかけ変成してできた有機物燃料のこと。



代用燃料

バイオ燃料が注目される理由3バイオ燃料が注目されている理由のひとつが、化石燃料の代用として利用できることです。


いずれは枯渇してしまう、石油に代わるエネルギー資源を探るため、さまざまな研究開発が行われてきました。水と反応して電気を得る燃料電池や、LPGガス、高性能なバッテリーを積んだ電気自動車など、バイオ燃料以外にも新たなエネルギーを利用した自動車が研究されています。


しかし、バイオ燃料ならは、化石燃料用に設計されたエンジンのまま利用できるため、注目を集めて当然でしょう。各家庭にある自動車を、電気やガスを燃料とする自動車に換えるためには、莫大な資源と労力、予算が必要です。ガソリンや軽油の代わりに利用できるバイオ燃料は、一般の人にも注目されているのです。



リサイクル

バイオ燃料が注目される理由4限られた資源を繰り返し利用するリサイクルの考え方は、地球環境を維持するためにはとても重要です。


廃棄されれば新たな汚染になりかねない廃食油をリサイクルして、バイオ燃料が製造できることも注目を集める理由なのです。また、廃食油から比較的簡単にバイオディーゼル燃料を製造できることも注目される理由でしょう。


国内では、地方公共団体や市民団体などが、廃食油からリサイクルして製造したバイオディーゼル燃料を役立てる運動を進めています。海外では、自分自身で廃食油からバイオディーゼル燃料を作り、自動車を走らせている人もいます。


バイオディーゼルだけでなく、バイオメタノールは木材加工品を作った残りの木片から作れますし、バイオエタノールも将来的には廃棄される絞りカスを原料にして製造します。


リサイクルの面でも注目されるバイオ燃料ですが、資源の少ない日本なら、今以上に注目すべきなのかもしれません。



産油国対策

バイオ燃料が注目される理由5若干、きな臭い話ですが、米国や欧州にある一部の国がバイオ燃料に注目しているのは、石油産油国の発言力を低下させるためだと言われています。


世界で流通している石油の多くは、中東地域の石油産油国が輸出したものです。もちろん日本で利用している石油も、中東で産出されたものでしょう。世界の国家が中東の石油産油国に依存していますし、中東の国家は大きな発言力を持っているのです。


しかし、バイオ燃料の量産が進み、中東に依存しなくて済むようになれば、産油国の要望を聞く必要がなくなりますよね。


つまり、バイオ燃料に注目している背景には、「他国の機嫌を伺いながら外交をしなくてもよい国家を作りたい」との願望があるのです。国家政策としては当然だと思いますし、中東に依存し過ぎるのは問題だと思いますが、注目理由としてはあまり好ましくないですね。