バイオガソリン・E3

バイオガソリン・E3方式とETBE方式とは

バイオ燃料・E3とETBE方式日本では、バイオETBEを配合したバイオガソリンと、3%のバイオエタノールを混合するE3バイオガソリンのふたつの計画が進行しています。ふたつの方式で進められている背景には、石油業界主導のETBE方式と、政府主導のE3方式の対立があるためかもしれません。


石油業界は、E3方式を普及させるための設備改造費が膨大となると言います。また、E3方式は水に弱く、光化学スモッグの原因になりかねないとして、ETBE方式を強く推奨しているのです。しかし、海外ではガソリンにバイオエタノールを混合する方式が主流であり、10%混合したE10を始め、ブラジルでは100%バイオエタノールで利用しているケースもあります。少なくとも海外の例を見る限りでは、石油業界の言い分は説得力に欠けると言わざるを得ません。


・石油業界・・・・・・・・・・ETBE方式
・政府(環境省)・・・・・・E3方式 ※海外ではこちらが主流



バイオガソリンE3方式のメリットとデメリット

バイオ燃料・E3方式メリットデメリット政府(環境省)が推進している、バイオガソリンの普及方法がE3方式です。E3方式とは、ガソリンに対して3%のバイオエタノールを混合する方法で、海外には10%を混合させた「E10」や、ブラジルで主流となっている「E20」「E25」などもあります。


E3方式のメリットは、将来的に混合比率を上げることができるなど「柔軟に対応できること」や、バイオ燃料を「加工無しに利用できること」、ブラジルで普及した実績から「データが十分にあること」などが挙げられます。


また、E3方式のデメリットには、バイオエタノールは水分と結び付きやすく燃料と一緒に「水がエンジンにまで入ってしまう」こと、バイオエタノールが「ガソリンを蒸発させやすくする」こと、「ガソリンスタンドの設備投資が膨大になること」などが挙げられます。ただし、E3方式のデメリットに関しては、米国やブラジルでは特に問題になってないため、デメリットと言えるかどうか疑問です。



バイオガソリンE3方式の取り組み

バイオ燃料・E3方式取組2007年の8月から、政府主導のE3方式による、バイオガソリンの普及事業がスタートしました。残念なことに石油業界の協力が得られなかったため、団体に加入していない企業「中国精油株式会社」と環境省の補助を受けた企業「バイオエタノール・ジャパン・関西」が協力してE3方式バイオガソリンの生産を行います。


国内事情を反映してか、バイオエタノール・ジャパン・関西が製造するバイオ燃料は、廃材を元に精製するバイオエタノールです。

住宅を解体して発生する建材や、古紙など、木製の原料を元に糖分を含む分解液を取り出し、微生物で発酵させてエチルアルコールを作ります。また、発酵の際に栄養補給に大豆の絞り粕である「おから」を使うこともポイントでしょう。

ただし、バイオエタノール・ジャパン・関西の生産能力には限界があり、2010年度の目標供給量の1/10程度しか、E3方式のバイオ燃料を製造できません。将来的に生産工場を増やすのか、ETBE方式で補うのか判りませんが、国内で普及させるためには、政府と石油業界が一丸となって取り組むしかないでしょう。